夏らしい季節感を楽しみながら、発達にも良い刺激を与えられる絵本が知りたい!
そんなママ・パパ・保育者さんへ。
本記事では、発達支援の現場で子どもたちと接している作業療法士である私が、療育的な視点からおすすめする「夏に読みたい絵本」を4冊ご紹介します。
五感を刺激し、言葉のやり取りや想像力を育む、そんな絵本を選びました。
ご家庭での読み聞かせや、療育・保育現場の導入絵本としてぜひ参考にしてみてください!
なぜ「季節の絵本」が発達支援にいいの?
絵本は、ただ楽しむだけでなく「見る・聞く・感じる・考える・話す」といったさまざまな感覚や機能を刺激するツールです。
特に“季節の絵本”には、次のようなメリットがあります:
- 季節の変化を視覚・聴覚で体感できる
- 生活リズムや季節行事を言葉で理解できる
- 「共感」「想像」「対話」の練習になる
療育においても、絵本は「楽しい遊び」でありながら、発語・認知・感情の発達支援につながる優秀な教材です。
作業療法士おすすめ!夏に読みたい絵本4選
① はなび ドーン(カズコ・G・ストーン/童心社)
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対象年齢:0〜3歳くらい
おすすめポイント:視覚・聴覚刺激、擬音語の楽しさ、感覚遊び
「どーん!」「ぴかっ」「きらきら〜」と、夜空に広がる花火の世界が音と色で描かれた、夏の定番絵本。
シンプルだけど、何度も読みたくなるリズムと迫力があります。
✅ 発達支援的には…
- 擬音語が発語のきっかけに◎
- コントラストの強い花火の絵が視覚刺激にぴったり
- ページをめくるたびの“期待感”が予測と注意の練習にも
② ばけばけばけばけばけたくん おまつりの巻(岩田明子/大日本図書)
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対象年齢:2〜6歳くらい
おすすめポイント:想像力、展開の面白さ、季節行事の理解
おばけの「ばけたくん」が夏祭りに出かけ、いろいろなものを食べて次々と変身!
思わず笑っちゃう展開と、にぎやかな夏の雰囲気に、子どもたちは夢中になります。
✅ 発達支援的には…
- 「次はどうなる?」の予測力を育てる
- お祭りのシーンを通じて、季節行事の経験・理解が深まる
- 登場する食べ物や変身をテーマに語彙や会話のきっかけに!
③ なつのいちにち(はたこうしろう/偕成社)
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対象年齢:3〜7歳くらい
おすすめポイント:情景描写、視点の体験、想像の広がり
夏の一日、虫取り網を持った男の子が田んぼを駆ける——
ただそれだけの内容なのに、ものすごい臨場感と迫力、そして静けさのバランスに圧倒される絵本です。
✅ 発達支援的には…
- 「主人公の目線になって」読むことで視点取得の練習に
- 擬音語や自然の描写から感覚を言葉で表す力が育つ
- 会話やセリフが少ないからこそ、子ども自身の語りや想像力を引き出せる
④ なつのおとずれ(かがくいひろし/PHP研究所)
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対象年齢:3〜6歳くらい
おすすめポイント:ユーモア、言葉のリズム、音から季節を感じる構成
春が帰り、いよいよ「夏」がやってくる!
“なつのおとずれ”がいろんな動物たちのところにやってきて、だんだんと夏が近づいてくる様子を描いた、言葉遊びとリズムの楽しい作品です。
✅ 発達支援的には…
- 繰り返しの構成が記憶や予測の強化に
- ユニークな表現が言葉の感覚や遊び心を刺激
- 季節の移り変わりをストーリーで体感できる貴重な一冊
まとめ|絵本で「夏」を感じながら、心と脳を育てよう
絵本タイトル | 対象年齢 | 発達へのねらい |
---|---|---|
はなび ドーン | 0〜3歳 | 感覚刺激・発語・予測力 |
ばけたくん おまつりの巻 | 2〜6歳 | 想像力・行事理解・語彙強化 |
なつのいちにち | 3〜7歳 | 視点取得・感情表現・語り力 |
なつのおとずれ | 3〜6歳 | 言語感覚・予測・季節理解 |
絵本は「読むもの」ではなく、「一緒に楽しむ時間」です。
この夏、親子で・療育で・保育で、絵本を通して心に残る季節の思い出を作ってみませんか?